安倍晋三首相は10日、副大臣政務官や一部の党人事について、早ければ17日の党
役員会と総務会で総裁一任を取り付けて具体的な調整に入る意向を固めた。20日まで
に大枠を固める考え。自民党幹部が明らかにした。首相は、石破茂幹事長ら党の主要幹
部と閣僚は留任させることにしている。具体的には石破氏と菅義偉官房長官で調整する。
首相は今月下旬、国連総会出席などで海外出張するため、副大臣の認証式と政務官への
辞令交付は首相の帰国後となる可能性がある。

 

順風満帆としか言いようがない安倍政権だが、消費増税やTPP交渉、さらにIOC総
会でコントロールできていると言い切った福島第一原発の事故対応。今後は世界がます
ます我が国を注視することであろう。そんな中で、安倍首相が指導力を発揮して難局を
乗り切れるかが、長期政権となるための第一歩である。憲法改正集団的自衛権といっ
たことは後回しにせざるを得ないのではないか。国政選挙がしばらく無いだけに、腰を
据えて取り組むにはちょうど良い期間だ。焦らず取り組んでほしい。