脱原発をテーマにした市民団体の集会での講演などのため民主党菅直人元首相が1
2日、台北入りした。市内のホテルで会見した菅氏は「世界中に完全に安全な原発
ない」「私が総理として直面した福島原発事故の真実をお伝えしたい」などと語った。
受け入れ団体によると菅氏は、13日に北部の第1原発台北市内の反原発集会を訪
れ、14日に同市内で講演を行う予定。

 

台湾では1999年に建設が始まった第4原発建設工事の扱いで与野党が対立してお
り、わざわざ脱原発を訴える我が国の元首相が乱入出来るような状態ではない。正に
空気が読めないと言ったところだが、もはや拠り所が脱原発しか残されていない菅氏
にとって、喜んで駆け付けたのだろう。こうした勝手な行動を民主党が許しているの
も極めて遺憾である。東日本大震災の対応でいったい何を学んだのか。それを講演で
話すべきではなかろうか。