民主党は、政権当時に東京電力福島第1原発の汚染水対策として凍土式遮水壁が計画さ
れながら建設が先送りされた経緯の検証に本腰を入れ始めた。民主党は10月召集予定
臨時国会で安倍政権の汚染水対応を追及する方針だが、与党時代の措置に不手際があ
れば、墓穴を掘ることになりかねないからだ。民主党大畠章宏幹事長は19日の記者
会見で、検証作業について「いま関係者の間で事実関係を整理してもらっている」と説
明。検証作業は、党の東電福島第1原発対策本部の下、玄葉事務総長らが進めている。 

 

東日本大震災に際して、その対応をしていたのは紛れもなく民主党政権である。その時
の対応がどうだったのか、今明らかになろうとしている。特に福島第一原発の汚染水の
問題は民主党にとって自民党を攻撃する格好の材料のはずだが、あまり攻撃すれば自分
にブーメランとして返ってくるのは間違いない。事故の処理を東電任せにして、政府が
積極的に関与してこなかったツケを安倍政権が払っているようなものだ。むしろ、民主
党が謝罪する羽目になりかねないのではなかろうか。