みんなの党渡辺喜美代表は17日、党倫理委員会の一部委員を入れ替えた。民主党
日本維新の会の議員との勉強会に参加し、野党再編に積極的な柴田巧参院議員を外し、
渡辺氏の側近の三谷英弘衆院議員を新たに任命した。渡辺氏は先の両院議員総会で、新
党を目指す動きを「反党行為」と断じた。柴田氏は、新党結成を含む野党再編も選択肢
とする江田憲司前幹事長に近く、人事で党内の締め付けを強める狙いがあるとみられる。

 

みんなの党が渡辺氏の私党であれば、こういった対応をしようが誰も文句は言わないだ
ろう。しかしみんなの党は公党であり、代表が何をやっても良いわけではない。新党を
目指す動きを封じ、見せしめに離党に追い込んだり、役職から更迭したりすれば、それ
を良しとしない動きが出てきて、結局はみんなの党を弱体化させるきっかけになる可能
性があるだろう。政党ブロック構想は机上の空論であり、現実味がない。このような意
見さえ封じられてしまうのなら、みんなの党はひとりの党になるだろう。