安倍晋三首相は23日、東京都内で開かれた共同通信社の会合で、21日から始まった
衆参両院予算委員会について「余裕を持ってやっているように見せかけているが、結構
くたびれている」と語り、会場の笑いを誘った。首相は「『ねじれ』が解消され、与党
が横暴な国会運営を行うのではないかと懸念する声もあるが、間違っている。国会は国
民に政策を説明する貴重な機会だ」と丁寧な国会運営を強調した。

 

安倍政権が唯一気を付けるとすれば、それは油断であろう。民主党政権が自壊した理由
の一つが閣僚が好き勝手な発言を繰り返し、閣内不一致を政権にさらし続けたことも大
きな要因だろう。今のところ統制がきいているためか、問題になったのは麻生副総理の
ナチス発言くらいではないか。臨時国会も野党の追及にいまいち迫力がなく、今のまま
なら順調に乗り切れるだろうが、思わぬところで足をすくわれないように慎重な政権運
営が求められるだろう。