社民党は、党首選の立候補要件の緩和を2月の党大会に提案する方針だ。党勢の長期
低落で国会議員が減り、選挙による党首選の実施が難しくなっているためだ。200
6年に改正された党首選規則では、立候補には所属する都道府県連の推薦に加え、国
会議員の3分の1以上か党員200人以上の推薦が必要だ。見直し案を議論している
党改革推進本部(本部長・吉田党首)は、「国会議員の3分の1以上」を外す方向で
検討している。

 

すでに政党としての体を成しているとは言い難い社民党だが、党首選の立候補要件を
緩和しようとしている。改革すべきはそこではないだろう、と誰もが思ったことだろ
う。他にやるべきことがあるはずなのに、そこに手を付けず、いつ実施されるかも分
からない党首選規則を改正する、まったくもって意味分からない。第一にやるべきは
党勢拡大を目指すことではないか。このような現実逃避を続けているようでは、本当
社民党そのものが消滅する日も近いだろう。