小泉純一郎元首相は19日、東京都内で開かれた自民党大会を欠席した。党
関係者によると、総裁経験者には会場最前列の席を用意するため、事前に出
欠を確認したところ、欠席の連絡があった。欠席の理由は不明だが、東京都
知事選で小泉氏は「脱原発」を掲げる細川護熙元首相を支援する意向で、舛
添要一元厚生労働相を推す自民党とは対立関係にある。もっとも、小泉氏は
2009年の政界引退後、党大会には出席していないという。

 

小泉氏は政界引退後、自民党とも距離を置いてきたため、党大会に欠席する
こと自体はおかしな話ではない。だが、東京都知事選で細川氏を支援するこ
とを表明したのは、距離を置くどころの話ではなく、完全に自民党を相手に
戦うつもりなのだろう。肝心の細川氏が公約発表の記者会見を二度も延期し、
未だにスタートラインにすら立てていない。小泉氏も勝負師としての感が鈍
ったと言うことではなかろうか。