舛添要一氏がリードしている展開に、主要候補の陣営は態勢や選挙戦術の見
直しに入った。「もう少し競っていると思ったが…」。細川護煕氏の陣営幹
部には、かすかに落胆の色も。正式出馬会見が告示日前日で、準備が完全に
整わない中での選挙戦。「ジタバタしても仕方がない」という。細川陣営で
は、小泉純一郎元首相との街頭演説は変えない方針だが、若年層の認知度が
低いと判断。インターネットに詳しい元衆院議員を選挙対策本部に入れ、ホ
ームページに工夫を凝らして支持拡大を図る。

 

細川氏の支持が伸びないのは、準備が整っていないのもあるだろうが、高齢
と言うことも可能性としては捨てきれないだろう。そして、出馬の記者会見
をズルズルと先延ばししたため、いかにも付け焼刃での出馬であることが、
有権者に見透かされてしまった。これでは勝負にならないだろう。かつては
クリーンなイメージが売りだった「殿」も、首相の座を放り出したと言う過
去が今となってはハンデとなっている。それだけに、マイナスのイメージを
払拭している間に、選挙戦はあっと言う間に終わってしまうことだろう。