安倍晋三首相は26日午後、ニューデリーのホテルで同行記者団に、集団的
自衛権の行使容認や憲法改正などを念頭に、みんなの党との政策協議に前向
きな姿勢を示した。首相は、24日の施政方針演説で「責任野党とは政策協
議を行っていく」と強調。これに関し、首相は同行記者団に「責任野党であ
みんなの党渡辺喜美代表とも政策的な協議を行っていきたい」と語った。

 

自民党にとって公明党は数を補うためだけの存在でしかないのだろう。集団
自衛権の行使容認に消極的な公明党が安倍政権の足を引っ張る可能性があ
り、そうなると連立の組み替えも十分視野に入ってくる。安倍首相は「衆参
両院で多数を持っているが、建設的な議論は行いながら、必要と思えば修正
していく謙虚な態度で臨みたい」と丁寧な国会運営に努める考えを示してい
るが、いざとなれば正面突破に踏み切るに違いない。そして、みんなの党
の秋波は公明党にプレッシャーを与えたことだろう。