民主党の海江田代表の求心力低下を指摘する声が党内で強まっている。それ
でも、海江田氏に取って代わろうとしたり、海江田氏を積極的に支えようと
したりする動きが乏しく、民主党の覇気のなさが際立っている。海江田氏は
今月9日の党大会後の記者会見で、「気持ちは折れていない」と述べ、代表
続投を目指す考えを示唆した。18日の党常任幹事会でも政府の大雪被害の
対応を批判し、「民主党は全力を挙げて対策に取り組みたい」と強調した。

 

海江田氏は民主党の再建は難しいと分かっていながらも、本音では語れない。
東京都知事選では、当初は舛添氏支援を打ち出しておきながら、細川氏に乗
り換えた結果、惨敗した。勝ち馬に乗ろうとして失敗する、こう言った流れ
の読めなさが今の民主党の惨状を招いたのだろう。かと言って海江田氏に取
って代わろうと言う議員もいない。それだけ民主党が終わっていることの証
左ではなかろうか。そして、海江田体制が続く限り、与党にとっては民主党
は何の脅威でもない。これが健全な国会なのだろうか。