ウクライナ南部クリミア自治共和国で16日朝、ウクライナからの分離とロ
シア編入の賛否を問う住民投票が始まった。現地で取材中のAFPの記者に
よると、ある投票所では16日午前8時より前に投票が始まったもようだ。
AFP記者が訪れたある投票所には、正式な投票開始時刻の30分前に65
人ほどの有権者が到着していた。

 

クリミア自治共和国有権者数は約150万人で、ロシア編入か、ウクライ
ナの一部にとどまり自治権を拡大するかを選択する。現状維持は選択肢に入
っていないため、どちらの結果になろうともウクライナは認めることは無い
だろう。それにしても、ここまで淡々と既成事実を積み重ねられているにも
関わらず、欧米諸国は傍観しているだけように見える。住民投票の結果を認
めないと発表するだけでは、ロシアのクリミア編入は止まらないだろう。