民主党は18日、外務・防衛・経済産業合同部門会議を開き、トルコとアラ
首長国連邦への原発輸出を可能にする原子力協定の承認案について、党内
論議に着手した。民主党政権時代にトルコなどとの協定を推進した経緯があ
り、執行部は賛成で意見集約したい考えだが、反対を主張する脱原発派も抱
えているため調整は難航しそうだ。

 

この会議の出席者の一人は「党として脱原発を目指しながら原発輸出を承認
するのはモラルに反する」と語り、党が賛成を決めれば造反する意向を示し
たようだが、これは菅氏ではないかと勘繰りたくもなる。原子力協定を推進
してきたのは他でもない民主党のはずだ。すでにガタガタになっている党内
では、造反も覚悟しておいた方が良いだろう。仮にそのような事態になって
も、誰も驚きはしないのではなかろうか。