大阪市の出直し市長選後初めてとなる定例市議会が2日、開会した。橋下徹
市長は本会議の冒頭で「今回の選挙で大阪都構想の信任を得たとは考えてい
ない。最後は市民が住民投票で決める。引き続き、判断材料となる都構想の
設計図づくりを着実に進めていく」と述べ、都構想実現へ意欲をみせた。平
成27年度着任の校長の公募関連費2800万円など橋下カラーの新規・拡
充事業が盛り込まれた今年度補正予算案を提出。維新以外の他会派の反対で
当初予算から削除された事業も再計上されており議会側の反発も予想される。

 

茶番と批判された大阪市の出直し市長選。これで維新の会への支持も大きく
損なわれたであろうし、大阪都構想を推進するだけの後押しは受けられなく
なったのではないか。来年の統一地方選で勢力を伸ばし、それをもって大阪
都構想を推進する、そのような算段も立てられなくなる。維新の会にとって
本丸である大阪でさえ、勢いが無くなってきたのであれば、それこそ東西の
分離も考えられるだろう。日本維新の会は大阪の意向に配慮せずに、フリー
ハンドを得られれば、柔軟な対応も可能ではないか。むろん、旧大阪系と旧
太陽系の対立が深刻化するだけかもしれないが。