第2次安倍内閣は9日、2012年12月26日の発足から500日を迎えた。
この間、閣僚の顔ぶれは変わらず、交代が一人もない期間は第1次佐藤改造内
閣の425日を超え、戦後最長を更新中。衆目が一致するポスト安倍候補が見
当たらない中、「久しぶりの長期政権」も視野に入る。安倍晋三首相は今国会
閉会後に内閣改造に踏み切る考えで、記録は間もなく途切れるが、「首相1強」
状態は当面続きそうだ。

 

官房長官は「脇目もふらず走り続けてきた。予測しないことも起きたが、首
相を先頭にチームワークよく取り組んできた」と500日間の政権運営の安定
ぶりを自賛したわけだが、第1次安倍政権の時とは大違いなのは確かだ。閣僚
の不祥事や失言もほとんどなく、極めて安定した状態にある。これでは野党が
付け入る隙もなく、一強多弱と言われても仕方がないだろう。そもそも、首相
がころころと代わるような国が信用されるわけがない。