社会党の曽我祐次元副書記長が出版した同党回想録の記念会が17日、民
主党の横路孝弘衆院議長らの呼びかけで都内で開かれ、OB議員ら150
人が集まった。曽我氏は旧社会党が民主、社民両党などへ分かれていった経
緯を踏まえ「もう一回一緒になって日本を作り直してほしい」と訴えた。社
民党の吉田忠智党首は「四分五裂の護憲リベラル勢力を束ねて再構築したい」
と応じた。

 

55年体制と言うぬるま湯に最も浸かっていたのは、他でもない旧社会党
あろう。58年を最後に過半数を超える立候補者を擁立することを断念し、
自力での政権交代を早々に諦めてしまった。後は万年野党として、自民党
批判を繰り広げているだけだった、と言われても仕方ないだろう。社民党
いつ消えてもおかしくないだけに、旧社会党勢力にとって民主党が最後の牙
城となるのだろうか。その民主党も党勢回復のきっかけをつかめず、低迷を
続けており、リベラル勢力は縮小するばかりのようだ。