日本維新の会の浅田均政調会長と結いの党の柿沢未途政調会長は1日午前、
東京都内で会談し、維新分党後に橋下徹大阪市長が結成する政党と結いとの
合流に向け、早急に政策協議をまとめることで合意した。今月22日の国会
会期末前後に新党準備会を発足させたい意向だ。会談後、浅田氏は記者団に、
これまで石原慎太郎共同代表が強く主張し結い側が拒否していた「自主憲法
制定」を新党の基本政策に盛り込まず、「統治機構改革のための憲法改正
で結い側との合意を目指す方針を表明した。 

 

皮肉にも日本維新の会の分党が決まったことで、結いの党との合流は一気に
加速しそうだ。だが、日本維新の会にとって本当に意味のある合流となるの
だろうか。かつて、大阪維新の会が圧倒的な勢いがあった際、第三極を目指
して日本維新の会が立ち上げられ、途中まではその勢いは本物だった。だが、
橋下氏の慰安婦発言で雲行きが怪しくなり、当時、みんなの党を率いていた
渡辺氏は維新の会から距離を置いた。勢いを失った維新の会が縋ったのは、
数の力だとすれば、それは意味のある合流ではないだろう。