通常国会の事実上の閉会日となった20日、野党各党は東京電力福島第1原
発事故に伴う中間貯蔵施設建設に絡んで「最後は金目でしょ」と発言した石
原伸晃環境相に対し、「閣僚としての資質を欠いている」として衆院に不信
任決議案を提出した。19日に提出した石原氏の問責決議案も含め、20日
の衆参両院本会議の採決で、いずれも与党の反対多数で否決された。

 

通常国会は今の野党に力が無いこと露呈して終わった。これでは次に選挙が
あっても野党は惨敗を喫するだけではないか。その状況を打開するのが、野
党再編によるものなのかもしれないが、それが単なる数合わせでしかないの
は明らかである。それにしても、第2次安倍政権がここまでの安定政権にな
ると、憲法改正への道筋も付けられるだろう。公明党がなし崩し的に集団的
自衛権の行使容認に傾く中、決して夢物語ではなさそうだ。