民主党は27日、安全保障総合調査会などの会合を開き、政府が与党に提示
した集団的自衛権の行使などを巡る15事例に対する党見解を正式にまとめ
た。集団的自衛権関連の8事例について「蓋然性、切迫性が高いとは考えに
くい」などと行使の是非には触れず、態度を明確にしなかった。集団的自衛
権について、党内で賛否が分かれていることに配慮した。

 

民主党政権交代を実現するために結成された党だけに、ごった煮政党であ
ることが最大の弱点であろう。集団的自衛権の行使容認に賛成の議員もいれ
ば、絶対に反対と言う議員もいる。安保政策については、可能な限り党内で
は触れない方針なのだろうが、いつまでもそんな小細工が通用するわけがな
いだろう。態度を明確にしないまま、与党が集団的自衛権の行使容認を進め
るのを眺めているつもりだとすれば、政党の資格などない。