生活の党の小沢一郎代表が野党再編の流れに乗り遅れまいと躍起になってい
る。自民党優位の「一強多弱」の下、野党の結集を呼び掛け、他党の若手と
接触するなど活発に動き始めた。ただ、生活の勢力は衆参両院でわずか9人。
他党には、「剛腕」のイメージが抜けない小沢氏に対する警戒感もあり、影
響力を発揮するのは容易でない。

 

小沢氏は「お互いが意識をしっかりと共有し力を合わせれば、必ず次の総選
挙でまた自公に代わって政権を担うことができる」と自身の主催する政治塾
で語ったようだが、自公に代わる受け皿として作られたのが民主党ではなか
ったのか。その民主党を見事なまでにぶち壊し、嘉田氏を担ぎ上げて日本未
来の党の脱原発路線で勝負を賭けたものの、これまた見事にぶち壊した。機
を見て動くのは得意なのかもしれないが、それがうまくいっていない。それ
が今の小沢氏のイメージであろう。もはや影響力を発揮する云々の話ではな
いのではなかろうか。