安倍首相は、9月上旬に内閣改造を行う意向を固めた。18人の全閣僚のう
ち、半数を超える閣僚を交代させる大幅改造とする方向だ。首相周辺が25
日、明らかにした。首相が大幅改造に踏み切るのは、一昨年12月の第2次
内閣発足以来、閣僚が一人も交代せず、自民党内で内閣改造への待望論が高
まっているためだ。当初は小幅改造も検討したが、「党内のガス抜きを図る
ためには改造幅が大きくなるのは避けられない」と判断した。

 

第2次安倍政権の発足から1年半以上が経ち、しばらくは国政選挙もないと
は言え、盤石の状態で多くの課題に同時並行で取り組む必要がある。ころこ
ろと大臣の顔ぶれが変わることは本来望ましいものではないが、菅官房長官
や甘利経済財政相、麻生財務相らは、政権運営の要として留任させることで、
政策の継続が出来ると判断したのだろう。下手に起用した閣僚が舌禍を起こ
したり、問題を抱えていたりすると首相の任命責任が問われてしまう。身体
検査は万全にして欲しいものだ。