民主党集団的自衛権に関する党見解の再検討に入った。海江田万里代表は
5日に「現時点で行使は不要」とする見解を発表したが、党内からより明確
に反対を打ち出すよう求める声が上がったためだ。しかし、保守系議員は行
使容認の余地を残すよう主張しており、見解を見直すにしても、難航は避け
られそうにない。松原仁国対委員長は13日の記者会見で、見解への不満が
上がっていることに関し、「あとは表現ぶりの問題だ」と語り、修正の余地
があるとの認識を示した。

 

「現時点で行使は不要」などと訳の分からない見解を発表したことで、かえ
って党内を混乱に陥れている海江田執行部。明確に反対を打ち出すよう求め
る声が上がったり、はたまた保守系議員からは容認を打ち出すよう求められ
たりと、右往左往とは正にこのことである。果たしてどのような結論を出す
のか、その辺が民主党の知恵の見せ所であろう。玉虫色の決着を目指すのは
目に見えているが、それにしてもいつまでこのような内ゲバを繰り返せば、
気が済むのであろうか。