民主党の海江田代表が9月の党役員人事に言及したことが、他の野党との選
挙協力を停滞させる結果を招いている。大畠幹事長の交代を織り込む他の野
党が、新執行部の発足まで本格的な協議入りを待たされているためだ。国会
閉会中の今夏の過ごし方が、秋の臨時国会以降の野党共闘を進めるカギとな
るだけに、党内外から不満の声が出始めた。

 

大畠氏は役員人事について「海江田さんが、しっかりと戦う体制をどう作る
かを今、検討されていると思う」と述べ、幹事長の交代は想定しているのだ
ろう。海江田おろしは何とか凌いだものの、新体制で臨時国会を迎えたいの
だろうが、なかなか難しいのではないか。国会は一強他弱の状態で、それを
民主党が打破するだけの力を発揮出来るとは思えない。民主党に何が足りな
いかと言えば、危機感である。