自らの処遇をめぐるすったもんだの末、地方創生担当相として入閣した石破茂氏。「
安全保障」「農政」のイメージが強いが、人口減少や高齢化が迫る鳥取県の選出でも
あり、地方再生という新たな仕事に大きなやりがいを感じ、日々邁進している。ただ、
政権の看板政策を担う「花形」ポストは、安倍晋三首相のライバルとしての力をそぐ
ための「座敷牢」だとの見方もある。石破氏は政治家としての正念場を迎えている。

 

「地方創生担当相というと聞こえはいいが権限は限られている。足場になる役所を兼
務すべきではなかったか。これでは座敷牢に入れられたようなものじゃないか」と石
破氏周辺にはそんな声も漏れてくるようだが、それでも無役のままで干されているよ
りはマシではないか。閣内にいるからこそ影響力を発揮出来るのであって、地方創生
担当相として結果を残せば良いだけのことだ。ポスト安倍の最右翼として、石破氏が
名を連ね続けることが出来るか、それが試されている。