みんなの党は24日、野党との連携に反対している渡辺喜美前代表から意見聴取する
方針を決めた。だが、渡辺氏は聴取要請を拒否。浅尾慶一郎代表は27日の両院議員
総会前に聴取を終えたい考えだが、渡辺氏が応じる見込みはなく、双方の溝は決定的
となっている。渡辺氏は24日の両院議員懇談会で、浅尾氏らに対して「事情聴取な
どというおどろおどろしい言葉を使うのはやめろ」と批判。政策実現を理由に安倍政
権に協力する路線へかじを切るように求めた。渡辺氏は分党については否定した。

 

浅尾氏は「外で党の方向性について発言したことについて執行部として話を聞く」と
説明し、離党勧告も考えているようだ。一方の渡辺氏は「勧告は手続き的に難しい。
やれるものならやってみろ」と挑発している。ここまで溝が出来てしまった以上は、
修復するのは非常に難しいのではないか。一方は野党再編、一方は与党再編を掲げて
いるため、どちらかが折れない限り、まとまるものもまとまらない。結いの党が維新
の党に吸収されたように、小政党のみんなの党が生き残る道は極めて少ない。それを
理解すれば、揉めている場合ではないと気付いても良いはずだが、感情的な対立はそ
う簡単には収まりそうにない。