安倍晋三首相が衆院解散の意向を固めたのを受け、民主党は「解散に大義がない」と
して内閣不信任決議案の提出で野党共闘を目指す。不信任案については維新の党やみ
んなの党は前向きな姿勢だ。しかし、選挙協力になると、他党との競合区が約50に
上るため、全野党一致の対応は難しい状況だ。民主党枝野幸男幹事長は12日、国
会内で記者団に対し、不信任案提出について「まだ会期は2週間以上残っている。党
首討論も踏まえた上で考える」と述べるにとどめた。

 

民主党が言うところの「解散に大義なし」との意見には賛同する。なぜ、今なのかを
安倍首相が説明を出来なければ、必ず自民党は手痛いしっぺ返しを食らうことになる
だろう。不人気な政策を打ち出す前に解散して、議席を確保しておこうとの目論見は
有権者に見透かされている。ただ、民主党がそう言った有権者に支持されるとも思え
ず、結局のところ与党の勝利で終わるだろう。参院過半数を押さえており、衆院
最低で過半数を超えれば安倍政権は続くことになる。何にしてもこのタイミングでの
解散は支持されるわけがない。