維新の党は13日、幹部会を開き、次期衆院選での民主党との連携の在り方を協議し、
大阪10区など両党が競合する約30の選挙区での候補者調整など全面的な選挙協力
を見送る方針を確認した。模索していた共通政策の策定も断念する。大阪都構想をめ
ぐって地元の民主党と対立する橋下徹共同代表(大阪市長)らが強く反対した。

 

橋下氏は「大阪都構想で戦っている立場からすると、国会議員側が和気あいあいとや
るのは受け入れ難い」と異議を唱え、松井幹事長は「政策的に一致しない民主党との
協力は無理だ」と明言している。代表、幹事長から強烈なダメ出しをされ、小沢国会
議員団幹事長は「与党を利することがないよう柔軟に対応する」とぼかした言い方を
している。他の野党との連携を進める国会議員団にとって、難しい立場に追い込まれ
た。大阪が本拠であることのデメリットがまた表れてしまったようだ。