民主党長妻昭厚生労働相は29日、東京都内で記者会見し、「リベラルの旗を立
てていくことでしか党勢は拡大できない」と党代表選(来月7日告示、18日投開票)
への立候補を表明した。細野豪志元幹事長、岡田克也代表代行に続き3人目。党内の
リベラル勢力の支援を受け、日本社会の格差是正集団的自衛権の行使反対などを訴
えて、細野、岡田両氏との違いを鮮明にする構えだ。

 

長妻氏は「党の自主再建を否定する人はいない。民主党をまずよくしていく」と述べ、
早期の野党再編に否定的な考えを示している。民主党を立て直す具体的なビジョンが
見えないのが気になるところだが、野党再編派とは一線を画す候補になることだろう。
そして、リベラルを敢えて前面に出したのは戦略なのだろうか。ごった煮政党の民主
党だけに、リベラルの勢力もそれなりにいるわけだが、大した実力もなく足を引っ張
ってきた面々ばかりである。そう言った勢力の支援を受けることで、マイナスになる
ことも考えるべきではないか。