朝日新聞社朝日放送は7、8の両日、大阪市民を対象に電話による世論調査を実施
した。大阪都構想について、仮に今、住民投票で投票するとして賛否を聞くと、賛成
の35%に対して反対が44%で上回った。都構想は大阪市を廃止して五つの特別区
に再編する内容。大阪府・市両議会で都構想案が可決された後、5月17日に市民対
象の住民投票が行われる見通しだ。質問が異なるので単純比較できないが、昨年2月
に実施した市民調査では賛成が36%で反対が44%だった。

 

大阪都構想そのものが大阪市民に理解されているとは思えず、この世論調査が妥当だ
とすれば、反対が賛成を上回るのも当然であろう。大阪都構想の実現に向けて突き進
んできた維新の会にとって、住民投票に臨んでも賛成多数を得るのは厳しい情勢かも
しれない。大阪都構想を打ち出してから、十分な時間があったにも関わらず、あまり
浸透していないのは何故だろうか。それだけ大阪都構想に魅力が無いと言うことなの
か、その辺を見誤ったまま住民投票になだれ込めば、手痛いしっぺ返しを食らうこと
であろう。