今年4月に完成から100年を迎えた世界遺産原爆ドーム広島市中区)の耐震工
事について、広島市有識者らによる委員会は22日、壁の内側を鋼材で支えて補強
する工法で実施することを決めた。工事は被爆70年に合わせて秋以降に行い、年度
内の完了を目指す。

 

原爆ドームの耐震工事は今回が初めてのようだが、これは広島市が耐震調査を実施し
た結果、震度6弱地震で壁が破損する恐れが判明したため、とのこと。原爆投下か
ら70年、その年月を考えれば補強も止むを得ないだろう。壊れた状態のものが世界
遺産として登録されているだけに、補強によって登録が取り消されることもないであ
ろうし、今後も原爆ドームを遺していくための措置である。早々に対応し、危険性を
除去して欲しい。