中谷元防衛相は25日、防衛省沖縄県名護市の稲嶺進市長と会談した。米軍普天間
飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐって稲嶺氏は、今月17日の反対
集会で採択された決議内容を伝え、移設撤回を改めて求めた。中谷氏が就任後、稲嶺
氏と会談するのは初めて。

 

稲嶺氏は「辺野古移設は白紙撤回してほしい。県民の思いを真摯に受け止め、願いを
かなえてもらいたい」と要請したわけだが、普天間基地が固定化することになる点に
ついては、何か対案を示せるのだろうか。辺野古への移設は反対、しかし普天間基地
も無くして欲しい、では通用しない。政府に対応を丸投げするだけでは、話が進むわ
けがない。沖縄の負担軽減は必要だが、ここまでこじれるのは、それ相応の理由があ
ることを忘れないで欲しいものだ。