訪米中の翁長雄志沖縄県知事は3日、米国防総省のアバクロンビー次官補代理代行ら
米政府関係者と会談し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に関し、「日本の
0・6%の面積の沖縄県に、73・8%の米軍専用施設がある。県民はもう我慢でき
ない」などと述べ、「県外移設」を求めた。米側は「辺野古移設が普天間の継続使用
を避ける唯一の方法だ。日米両政府の合意は揺るぎない」と譲らなかった。

 

翁長氏は訪米を総括する記者会見で、「(米側の)理解が深まった感じがする。間違
いなく前進している」と述べたようだが、理解が深まるどころか、話にもなっていな
かったのが現実ではないか。さらに、沖縄県幹部は「米側に反対姿勢を示すことで、
移設反対派の期待をつなげることには成功した」とこの訪米が反対派に向けたアピー
ルでしかなかったを明らかにしている。翁長氏はどこまで反対派のために尽くせるの
か、そろそろ限界が見えてきたかもしれない。