民間シンクタンクへの寄稿で民主党批判を展開した同党の長島昭久元防衛副大臣に対し、
枝野幸男幹事長が注意していたことが分かった。注意は先週行われ、枝野氏が22日の
党役員会で報告した。長島氏は15日に「国家基本問題研究所」(櫻井よしこ理事長)
のホームページに「目を覚ませ、民主党!」と題した寄稿を掲載した。党の労組依存体
質を批判し、安全保障関連法案の国会審議では「万年野党の『何でも反対』路線がます
ます先鋭化している」と訴えていた。

 

長島氏に痛いところを突かれたのか、それとも支持母体である連合への配慮か、枝野氏
も長島氏を注意しておかなければならない立場になったのだろう。実際、長島氏の批判
は的を射ているものである。結党からそれなりに時間が経ったはずなのに、未だに選挙
は連合の丸抱えであって、地方組織が育っているようには思えない。安全保障関連法案
も党としての対応を決められず、政府の揚げ足取りに終始している。これでは、民主党
が評価されるわけがない。それを枝野氏も十分に理解しているのではなかろうか。