民主党岡田克也代表は24日夜のBS番組で、12日の衆院厚生労働委員会で同党
議員が計画的な実力行使で渡辺博道委員長の入室を阻止しようとし、けがを負わせた
問題について、代表としての謝罪は不要との考えを重ねて強調した。岡田氏は、24
日の与野党国対委員長会談で空転していた国会が正常化したことを挙げ、「お互いい
ろいろあったが、全体をリセットして国会が正常化した」と述べ、過去の経緯は不問
になったとの認識を示した。

 

番組の司会者が暴力行為に対する代表としての見解を尋ねると、岡田氏は「国会運営
の中の一方だけ取り上げて『代表はどう思うか』と聞くのはフェアではない」と反発
したようだが、突発的な暴力行為ならともかく、計画的な暴力であるなら、政党の代
表として謝罪すべきではないか。このような居直りは決して許されるものではない。
自身の正義のためなら暴力さえ正当化する、本質としてはテロリストと大して変わら
ないのではなかろうか。