安倍政権と考え方が近い文化人を通し、発信力の強化を目指そうと、安倍晋三首相に近
い若手議員が立ち上げた勉強会「文化芸術懇話会」の初会合が25日、自民党本部であ
った。出席議員からは、広告を出す企業やテレビ番組のスポンサーに働きかけて、メデ
ィア規制をすべきだとの声が上がった。出席者によると、議員からは「マスコミを懲ら
しめるには広告料収入がなくなるのが一番。経団連に働きかけて欲しい」「悪影響を与
えている番組を発表し、そのスポンサーを列挙すればいい」など、政権に批判的な報道
を規制すべきだという意見が出た。

 

一強他弱の国会において、自民党は少し増長しているのではないか。安倍政権の足を引
っ張るような議員が少なからずいるようだ。政権に批判的なメディアに対して、圧力を
かけるべきとは心の中で思っていても、勉強会でまともに議論をする話ではない。報道
の自由とは民主主義国家にとって絶対に必要なものである。政権に好意的なメディアば
かりでは、中国や北朝鮮と大して変わらない。これまでの政権も批判は浴び続けていた
し、それを実績をもって撥ね退ける気概を持っていたはずだ。