米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市の佐喜真淳市長は29日、市内での激励会
に出席し、来年1月の市長選での再選に向け始動する。普天間飛行場の名護市辺野古
移設が争点となった昨年末の県知事選と衆院選で、辺野古への移設反対派が勝利した
流れを絶てるかが佐喜真氏の課題。自民党は前回市長選で佐喜真氏を推薦しているが、
同党若手議員の勉強会での軽率発言が影響を与えかねず、県連幹部は「早期収拾が不
可欠だ」と指摘する。

 

佐喜真氏は普天間飛行場の危険除去と固定化反対を最優先に掲げる一方、辺野古移設
への賛否は明確にしていない。このことからも、対立候補辺野古移設に反対を明確
に打ち出すことだろう。宜野湾市としては普天間飛行場を移設して欲しいのか、それ
とも移設して欲しくないのか、単純な二択では決めきれない複雑な問題が横たわって
いる。それが佐喜真氏の態度にも表れているようだ。何か起きてからは遅いが、この
問題が解決する糸口さえ見えないのが現実である。