村山富市元首相は25日のテレビ東京の番組で、安全保障関連法案に関し、野党議員
に「憲法を守る一点に結集せよ」と呼びかけた上で、「全員辞職するぐらいの決意で
取り組むことが大事だ」と述べ、成立阻止に向け連携を求めた。安保法制への抗議活
動が広がっていることについて、「若い人が立ち上がっている時にじっとしていられ
ない。老骨にむち打って頑張るぞと叫びたい気持ちだ」と述べ、自身も廃案に全力を
尽くす考えを示した。

 

我が国ではいつから元首相と言う肩書きがこんなにも軽いものになったのだろうか。
政界を引退したとは言え、元首相の発言はそれなりに重いはずだが、鳩山元首相しか
り、村山元首相しかり、である。村山氏が首相を務めていた時代とは、世界は大きく
変わっている。政治家人生の大半をいわゆる「55年体制」の元で安住してきただけ
に、村山氏が何を言おうとも絵空事のようにしか聞こえない。そのことに気が付いて
いないだけに、もはや救いようがない。