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自民党の二階俊博総務会長は９日、埼玉県秩父市で開かれた二階派の研修会で「全員
一致して、安倍晋三首相を次の自民党総裁選に推薦する」と語った。来週にも首相に
伝える。二階氏は研修会のあいさつで「一致団結して行動するところに派閥の力を発
揮できる。総裁選に推薦する時に『こうした問題はしっかりやってもらいたい』と言
うと、案外効果がある」などと話した。９月末に任期を迎える自民党総裁選では、今
のところ首相以外に立候補を表明している議員はいない。

派閥としていち早く支持を表明して、二階氏の首相への影響力を維持する狙いがある
ようだが、無投票再選が既定路線となっている以上、あまり意味が無いのではないか。
安保法案への反対キャンペーンによって安倍政権の支持率は下落傾向にあるものの、
ポスト安倍が見当たらないために二階氏としても、下手な動きも出来ないだろう。国
会は荒れに荒れているが、自民党の総裁選はまったくの無風状態にあるようだ。それ
が正しい姿なのかは、微妙なところだが。