2020年東京五輪パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の整備計画に
ついて、価格交渉などの整合性を審議する技術提案等審査委員会の初会合が17日、
東京都内であった。業者に示す募集条件、提案内容の評価、価格の妥当性という3段
階でチェックする方針を確認した。建築や景観の専門家7人で構成される審査委は、
工事発注者の日本スポーツ振興センターの外部委員会として設置。旧計画で総工費が
大幅に膨らんだ反省を受け計画を主導する政府の関係閣僚会議が新設を決めていた。

 

コストを理由に白紙撤回した以上、重視されるのは総工費なのは分かるが、かと言っ
て安かろう悪かろうでは、負の遺産として後の世代に迷惑をかけることになるだろう。
審査委員会の村上委員長は「大きな方針を閣僚会議で決め、我々が要望を具体的に落
とし込む形になる」と述べて、工期と工費の圧縮を実現した上で、「安かろう悪かろ
うではだめ。質を担保できるようにチェックしたい」と語っており、きちんとした計
画を作成して欲しいものだ。失敗から学べるのも、また人の特性の一つなのだから。